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■田嶋佳子 / 留学先:ドイツ
 <2001年度第5回校友会留学奨学生レポート>
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 私の通っている大学はライン川流域のケルンにあります。ケルンはゴチック様式の大聖堂が有名で、古くはローマ時代に遡る歴史の古い街ではありますが、一方でドイツのメディアの中心と呼ばれています。
 私は、工科大学のデザイン科に在籍していますが、そのなかにはグラフィック科等のカテゴライズはなく、すべて幅広く主にコンセプトを重視して勉強していきます。そのため学生は、卒業までに複数の事なる専攻を学ばなくてはいけません。カリキュラムとしては、プロジェクト、講義、実技演習、それに加え週に2回特別講師を迎えての講義があります。デザイン科は三百人位で教授も十人位と小規模です。そのうち外国人は十〜二十人ほどでしょうか。英語の授業もあり、またドイツの学生は皆英語を話せるので、外国人を受け入れる態勢は整っていると言えます。ただ、英語で授業をする教授は決まっているので幅広く勉強するにはドイツ語ができるといいと思います。

 こちらに来てそろそろ3年、はじめは色々と違いにとまどう事もありました。全てのプロジェクトがグループ単位で行われるため、自分の思うように作品が作れない。特にドイツ人の学生は自分の意見をはっきり言うので、こちらもはっきり論理的に説明していかないとこんなはずでは・・・という事になってしまう。またディスカッションは一番つらい。日本の学生生活をふり替えってもディスカッションをした機会はとても少なかったので、どのタイミングで話したらいいかなど、言葉の壁を乗り越える手前にすでに問題があると感じました。しかしこれらのシステムからは一緒にいいものを作っていこうという姿勢が感じられるので、すごく勉強になります。そのほか、すべてのプロジェクトのプレゼンを全校生徒と教授の前でしなければならないのは今だに緊張しますが、全学生の作品を見られるということは外国人の私にとってはとても興味深いところです。
 あと残すは卒業制作だけになりましたが、悔いの残らないよう勉強して帰りたいと思います。

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