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■大畑 周平 「こんなおもちゃづくりのお兄さんがいたら」 30期生 美術 II 類卒業
 
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・・・ロウでつくられたポンポン船が、バケツの水の中を静かに走る。船の上に立てられたロウソクの火が揺らめいている。船は走っていくうちに、自ら溶けて水の中に消える。・・・

子どもなら、バケツの前にしゃがみ込んで、その有様をじーっと見つめるでしょう。火と水、そしてロウの組み合わせから目が離せません。そのうち、子どものことだから、飽きて他のことがしたくなります。でも、それは子どもの心のどこかに「不思議な体験」として住みつくのでしょう。

大人になってしまった親達は、子どものそんな姿をみたいのです。でも、どうやったらいいのかその術を忘れてしまっています。そしてついつい身近にある電気仕掛けのおもちゃで間に合わせてしまいます。でも、本当は大人だって「不思議な体験」を思い出してみたいのです。

おおはた氏の人なつっこい笑顔を前にすると、こんなおもちゃづくりのお兄さんがいたら・・・と思わず願ってしまいます。火で火傷しようが、カッターで手を切ろうが、そんなことは些細なことなはず。そして「不思議な体験」をできる所があれば・・。それは一体どんな所なのでしょう?

おおはた氏は、おもちゃや道具が好きだそうです。というより、日常使われているものに対して、距離をおき、新しいものを作り出す事がが好きなのです。しかし、それは全く新しい表現を確立するというのではなく、日常についての問いかけなのです。

デザインでもない美術でもない・・中途半端なポジション、だからやっぱり美術なのだそうです。おおはた氏の「美術遊具」はどんな体験を与えてくれるでしょうか?

 


おおはた しゅうへい 略歴

1974 千葉県生まれ
2001 東京造形大学研究生修了
2000 ZOKEI展(東京造形大学)
    岩見沢アートキャンプ(岩見沢市)
2001 ZOKEI展(東京造形大学)
    blank hunting展(下高井戸商店街)
    時とともに(AUSSTELLUNGRAUM TAUBENSTRASSE13/ハンブルグ)
     フィリップモリスk.k.アートアワード2002
     「ザ・ファースト・ムーブ」(東京国際フォーラム)
    コレクションのススメ(カスヤの森現代美術館)
    Jahresgaben(AUSSTELLUNGRAUM TAUBENSTRASSE13/ハンブルグ)



<ラッパのように>
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フィリップモリスk.k.アートアワード2002「ザ・ファースト・ムーブ」(東京国際フォーラム)/会場では火が使えずに、ビデオで上映。

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