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糸曽 賢志 32期生 デザイン学科 デザイン I 類卒業  
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【現在制作中の作品】
現在、短編映画祭で選出されたシナリオをもとに、私と亀渕裕(同年に造形計画学科卒業生)の二人で監督を担当し、インターネット配信用の短編映画「セイキロスさんとわたし」を制作しています。*画像をクリックすると詳細ウインドが開きます。


普段アニメーションを制作しているボクが、このお仕事を引き受けたのは、脚本が魅力的だったからでした。脚本は、絵本のような散文のような感じで、「これならいろいろ好きに演出できそう」って思いました。プロデューサーには尾道三部作等でも有名な大林宣彦さん(普段は監督)も決定しており、アニメーションとCGと実写を融合し、今までにない斬新な切り口での映像表現を追及していこうと考えております。

ストーリーは「2千年の時を経て発見された世界最古の音楽石碑」を中心に描いていますが、全体的に国籍も文化も特定しないようにして演出しました。ボクが、作品を創る際に心がけているのは3つのキーポイントを自分なりに抑えること。「テーマをもたせる」「ディティールにこだわる」「自分しかない切り口」の3つです。今回は、とにかく新しい表現と、雰囲気づくりにこだわりました。

衣装・美術には同じ造形大学出身の山田一樹君、細木美芳さんが協力してくれ、東宝舞台などのベテランスタッフにも小道具などで力を貸していただきました。メイクなどにはハリウッドで活躍されている方を招き、照明や録音、監督助手は大林宣彦組のスタッフが協力してくださり、若い世代とベテラン世代のコラボレーションチームとなりました。主題歌にはdorlis(ビクターエンタテインメント)も決定しております。今回はボクの強い希望で予算管理や契約書の作成、スタッフ集めなどのプロデュース的なことも自分でも担当したので非常に勉強になりました。

現在は、撮影も終了し編集作業中ですが、不思議でそしてあったかい感じに、そして表現の仕方もちょっぴり変わったものに仕上がってきています。例えるなら映像の「おもちゃ箱」。2千年前の石碑に込められた想いをボクのわがままな演出で皆様に伝えた時、それが皆様の中でどう定着するのか、わくわくしながら制作しています。映画本編の最初の公開はインターネット上で本年の2月末の予定で、その後は国内外の映画祭を回る予定になっています。BIGLOBE、経済産業省などの協力で専用ホームページ(本編公開はこちらのホームページ予定)と、制作ブログも開設されていますので是非ご覧下さい。

【次回作】
現在、「コルボッコロ」という自然をテーマにした作品を制作しています。早稲田大学と、(財)本庄国際リサーチパークの協力により、大学内に研究室を設置させて頂き、アニメーションの制作機材を用意し、効率良い制作手法と斬新な表現技術の研究をしています。また、様々な企業や文化庁、日本映画監督協会などへパイロットムービーを持ち込んで、機材協力や、共同研究という形でも支援していただいています。完成後の展開も新しい形で切り開いていこうと考案中です。この作品の情報に関しては、自分のホームページ等で情報発信を行ってまいります。
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【芸術活動】
最近は、国内外の専門学校と協力し、アメリカや中国のアニメーションカリキュラムや教科書の監修などもさせていただき、時間をかけて日本のエンタテインメントを海外に広げていく橋渡しになれればと考えています。海外で講演などをさせていただく度に、様々な文化や考え方の違いを学ぶことが出来、海外にも知人が増えるので、長いスタンスで国境を越えた大きなコラボレーション作品を制作しようとも企んでいます。

【学生時代について】
学生時代は、充実していました。アニメーションに関して無知だったボクに色々ご指導していただいた木船先生には、今もとても感謝しています。木船先生に基礎を教えていただいたおかげで、ボクは学生時代から宮崎駿監督のもとで演出を学ばせていただいたり、週刊少年ジャンプの編集者さんと漫画を作成したりと、学外でも作品を制作、発表する機会に恵まれました。また、岡村先生にも非常にお世話になり、今でも一緒に食事したり、いろいろな情報を教えていただいたりと、お世話になっています。四月からの授業にゲストで招待していただく話もいただいたりしていて、とても楽しみにしています。

<糸曽 賢志(いとそけんじ)>
大学入学後、アニメーション制作会社IKIF+でアニメーションを学びながら、集英社の編集者と組み、読切り漫画を多数作成。20歳で巨匠宮崎駿の弟子となり、ジブリ演出の一切を学ぶ。大学卒業後、コナミ株式会社に入社し、カードイラストやゲームのグラフィックデザインを担当。その他、アミューズメントマシンのキャラクターデザインやディレクター等行う。現在フリーランスとなり、アニメーションを中心に作家活動中。2005年より早稲田大学大学院、埼玉県本庄市、日本映画監督協会、株式会社WACOM等からの支援を受け、個人でアニメーション制作を行うことに挑戦中。早稲田大学内に自らの研究室を設置し、映像の最先端を研究している。2005年12月から商業映画(実写)の監督も決定しており、アニメーションの見地から新しい実写映画制作へ乗り出す。

糸曽賢志オフィシャルホームページ http://www.itoso.net
ヒューマントラスト・シネマ ホームページ http://www.humantrust.co.jp/cinema/

   
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