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協賛団体展覧会レポート 花とみどり・いのちと心展
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今年で3回目となる“花とみどり・いのちと心展”が2016年9月29日(木)から10月25日(火)まで約4週間、国営昭和記念公園・花とみどり文化センターで開催しました。主催は国営昭和記念公園と現代日本彫刻作家連盟、後援に東京新聞、立川市・立川市教育委員会、昭島市・昭島市教育委員会、協賛は東京造形大学校友会から頂き運営されました。多くの方の支援やご協力で展覧会が実現できました事を感謝しています。

 今回は招待作家として具体の松谷武判氏を含めた5名の平面作家と、16名の立体作家の構成となり、様々な素材の競合で空間を演出しました。花とみどり文化センターのギャラリー1?5と通路スペースの全館使用する展示スペースは、都美館のギャラリーAの2倍の広さがあり、21名の平面と立体の作品がのびのびと展示され、行きかう人々が回遊しながら、作品を堪能して頂けました。施設全体が多様性のある連続する展示空間であることを最大限に活用したインスタレーションでした。立体作品には理想的な展示ができましたし、平面の作家も実験的な試みに挑戦されていました。

 公園の中の展示スペースなので美術館と違い、不特定多数の美術に関心がない方も来られます。出会いと絆をテーマに第1回展よりワークショップやNPOの展示も続けています。今年は、本展より短い会期ではありましたが講義室を使い、社会福祉法人「それいゆ」の施設「花の里」の作品展示を行い、制作に対する純粋な“こころ”は見る人に訴えかけるものがありました。表現者として不可欠な動機づけの“こころ”の大切さをおしえてくれました。公園の中のギャラリーで様々な出会いを提供する、このような展覧会形態で、アートそのものの社会における位置付けや有り様の変質と、どう向き合うかと試みています。



 都市空間や生活空間、自然の中にアートを展示・鑑賞・参加する。日常にアートを導入する機会を理解し、協力してもらい、野外展示も実現しました。公園入口から花とみどり文化センターまでの芝生広場に、主催母体である現代日本彫刻作家連盟の創立者の一人でもあった渡辺隆根先生の石彫作品12点を展示することができました。亡くなられてから四年が経ち、なんとか回顧展としての形をとれる展示場所を探していましたが、国営昭和記念公園のご厚意で夢が叶いました。70年代の作品から絶作の“供物”までの約40年間のシリーズの代表作と呼べる12点を一堂に並べることができたが、ただ薄板のシリーズだけは設置場所が芝生の上という状況と安全面を配慮して今回の展示には断念したのが心残りです。しかし、先生の“いのち”を削って形にした作品群で、見応えのある野外展示ができたと確信しています。

 多摩地区に開放的で広大な展示空間を備える施設は他になく、その環境とギャラリーに応えるべく、表現の可能性と自由なる発想を持って今後の制作に励みたいと思います。

第3回花とみどり・いのちと心展 野外展示責任者 児玉士洋





展覧会名
花とみどり・いのちと心展
会期
2016年9月29日(木)?10月25日(火)
会場
立川市 国営昭和記念公園
校友会関係者人数
6名 

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